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ハラスメントは連鎖する 「しつけ」「教育」という呪縛(安冨 歩、本條 晴一郎)
読書 非現実的な決め付けこそ、ハラスメント 読書

1章で展開されるハラスメントの定義やコミュニケーションとの関連性についての解説は、なんとか理解できるのだが、その後が受け入れがたい。

たとえば2章の、ハラスメント伝播のシミュレーション。これはフィクションだと断ってはいるものの、あまりにも飛躍した極端な例の提示だけで終わっている。伝播しない例も出して論理的に比較検証すべきだ。引用するのも恥ずかしい、ワイドショーの再現ビデオと変わらないような事例だけを使った主張は、日本最高学府の研究者のそれとは思えない。

さらに5章での、「しつけ、教育の有害性」論もあきれてしまう。
食事の時間でないから空腹を我慢させる。夜遅くまで勉強させる。全てハラスメントである。子供は必要なことを自分で自然と学んでいく能力を持っている。大人は単に庇護さえすればよい。それがしつけと呼ばれようが教育と呼ばれようが、ハラスメントは子供の自然な発達を阻害する方向にしか働かない
などと言うことに、社会的貢献度がどれほどあるのだろうか。子供を「自然な発達」のみに委ねればよいのなら、サルとの違いがない。しつけや教育が、「過度に」行われれば、ハラスメントだというのならわかるが、一部の有害性をもって全部否定することは、格差が存在するが故に資本主義を全面否定するのと変わらない、極論だ。

そして、ハラスメントという「呪縛からの脱出」と題した7章で、「我々はどうすればいいのだろうか」と、対策を提言しているが、これも支離滅裂だ。ハラスメントに対して怒れと言い、それができずに苦しんでいる人を、「単なる小心者」よばわりしている。その決め付けのほうが、よほどハラスメントである。

読みはじめから、気を抜くとすぐわからなくなる、論旨が掴みにくい書物だと思いながらも我慢して読み進めたが、最後まで理解不能だった。
| 書評 | 18:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
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