Read the Leaders!

リーダーシップと人材育成の研究と実践を追求する、
「人を育てる」ための書評と世評ブログ。(readtheleaders.com)
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デジタル・ワークスタイル―小さなことから革命を起こす仕事術(徳力基彦)
読書 書くことで、自分の考えを完成させる 読書

いまやネット界のオピニオン・リーダーの一人と認められる著者が、仕事、とくにインターネットを利用する知的業務を効率的に行うための、さまざまなツールを紹介してくれる。よほどのIT初心者でなければ既に使いこなしているものもあるだろうが、名前は知っているけど試したことは無いものもあるかもしれないので、ひととおり再確認しておくのも良いだろう。

そんな中、特に第6章「情報発信力編」で著者は本領を発揮している。各種ツールや人的ネットワークを通じて収集した情報を、分析し、「自分の考え」につなげることは、当然ながら意味のあることである。しかし、「自分の考え」というものは、常にはっきりさせておくことが、意外に難しい。自らを取り巻く状況は時期によっても変わるだろし、むしろ変わることが自然だ。だからこそ、「自分の考え」の中で絶対にぶれてはいけないところを、ぶれないようにするには、書くこと、表現することが大事だ。書くことで、自分の考えが完成するのだ。

「情報を発信すると、自然に情報が集まってくる」と著者は言う。その好循環を作れれば、自分を高めることにもつなげられる。本書は究極的には、品質の高いブログを書けるようになり、自分自身の成長につなげるための、指南書といえるだろう。
| 書評 | 15:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
amazonベスト1000レビュアー
amazon best 1000 reviewer
2004年3月から続けていた、アマゾンの書評投稿のランキングが、2007年7月31日現在、984位に達し、ようやく「ベスト1000レビュアー」にランクインできました。つたない書評を我慢して読んでいただいた皆様に感謝します。これからもよろしくお願いします。

次の目標はベスト500です。

でも、この順位は上下するのでまた圏外に落ちてしまうかもしれませんが、そしたらまた、返り咲けるよう頑張ります。
| 自論自答 | 10:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
ホワイトカラーは給料ドロボーか?(門倉 貴史)
読書 働き方、働かせ方をもっと考えよう 読書

ホワイトカラーの働き方にまつわる話題を、各種データや関連する法制度を紹介しながら、多彩な切り口で語り、日本のホワイトカラーの生産性は決して低くない、と主張する。

ホワイトカラーといった場合、正社員で比較的高報酬であっても、残業や転勤がついてまわり、さらに過労死などの問題がある、というイメージが一般的だろう。特に残業の話は複雑で微妙だ。残業代が出る出ないの、いわゆるサービス残業が昨今の問題になっている。本書でもサービス残業解消策の一つの可能性として、残業代割増率の増加案を紹介している。

しかし年俸制・成果主義の世界では、残業という概念すら形骸化しているのも実態だ。何がサービス残業で何が本来の仕事かの区別すらつかなくなってきている。そんな現実が明確に説明できなくなれば、サービス残業が問題なのかどうかも曖昧になってしまう。

そらから本書でもあまり触れられていない話題は、有給休暇の取得率だ。使い切れずに休暇を捨てる習慣が、まだまだ日本には残る。欧州では3週間はあたり前の夏休みも、日本では1週間がまだ主流だろう。

雇用制度や給与金額以外に、働き方、働かせ方に関する考え方自体を、もっと考えていけば、日本のホワイトカラーの生産性はさらにあがるだろう。
| 書評 | 11:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
できる会社の社是・社訓(千野信浩)
読書 物語性も高い 読書

社是・社訓とひとことにいっても、長いものや短いもの、古式豊か?で厳格な調子なもの、カタカナや英語交じりの現代的なもの等いろいろある。そのそれぞれに経営者の想いが織り込まれている。

著者が週刊ダイヤモンドの記者であるということもあり、個々の社是・社訓にまつわる背景説明やエピソードなどが、物語性高く書かれている。単なるビジョンの羅列と通り一遍の解説で終わっていないところが、良い。

もちろん社是や社訓、ビジョンやミッションステートメントがあれば会社の成長や発展が約束されるわけではないし、本書にでも語られているとおり、破綻したかつての有名企業にも立派な社是社訓があった。

肝心なことはどういう会社や組織でありたいかという普遍的な自問を会社自体がし続けること、そして、それが実際の組織運営の中で実践されているか、ということだ。それは全くあたりまえだが、そうそう簡単ではない、組織経営の永遠の課題なのだ。
| 書評 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(1) |
労働ダンピング―雇用の多様化の果てに(中野麻美)
読書 労働は商品ではない 読書

本書は、非正規雇用の賃金格差に代表される雇用問題を「労働ダンピング」と呼んで、非常に幅広い視点から問題に斬り込んでいる。重く堅い内容だが、ダンピングの実態、実例を数多く紹介しているので、身の回りの労働事情や職場事情に当てはめながら読めば、専門知識を持たなくても、労働市場で何が起きどこへ向かおうとしているのかの大枠を捉えることは、十分可能だろう。

制度面や雇用慣行などマクロな話が主体で、現場で出来る具体策が数多く示されているわけではないが、多様性の時代の働き方と、その金銭的価値すなわち賃金の関係を、構造的に考えてみることを教えてくれる。そして最終章で解決の方向性を示している。そのひとつ、そしておそらくもっとも本質的な主張は、労働は商品ではない、という点だろう。

雇用形態の原則は無期限・直接雇用という立場にまずは立ち戻った上で、法制度や雇用慣行、さらには経営戦略まで見直す覚悟が、社会全体に必要だろう。そのロードマップが描かれなくてはならない。
| 書評 | 13:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
四字熟語ひとくち話(岩波書店辞典編集部)
読書 究極のキャッチコピー 読書

四字熟語の面白さは短い言葉で奥深い内容を表現できること。マーケティングの視点で言えば究極のキャッチコピーだ。本書は岩波書店辞典編集部という、一見お堅い人たちが、しかし、以外とくだけた感じでわかりやすく説明している。辞書での定義とのギャップを調べても面白いかもしれない。

「これも四字熟語?」という例を入れているところも良い。厳密な定義より、漢字四文字で意味をなしていることを重視しているのだ。そのあたりが実用的で良い。「一石二鳥」など中国や日本の古典的熟語でない例も含んでくれている。

そもそも柔軟性の高い日本語は、組み合わせが自由自在(ちなみに自○自○の四字熟語は多い)の漢字というツールを持って、そのパワーを最大限に生かしながら、進化していくことを再認識させてくれた。
| 書評 | 08:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
日本の、これから〜納得してますか?あなたの働き方〜
以前にもこのブログの記事にしたNHK「日本の、これから」が、今日放送された。今回のテーマは「納得してますか?あなたの働き方」

今回は、テーマをさらに4分割し、スタジオの一般出席者の投票で以下の順で話が進んだ。
 1 非正規雇用
 2 成果主義
 3 長時間労働
 4 すぐ辞める新入社員

この番組の大きな問題点として前にも指摘したとおり、投げかける問いの軸が曖昧で、なんとでもとれる状態にして議論をさせるから、なんの結論も導き出されない。議論の喚起自体が狙いなのかもしれないが、それぞれ、興味深いテーマだっただけに、残念だ。

ところで、いつものとおり数名の著名人や評論家が中央に陣取って発言していたが、その回数は以前よりも少なかった気がする。その一方で一般の出席者からの積極的発言が目立った。司会の三宅アナウンサーが評論家の先生達にあまり振らなかったのだろうか。「先生方」にとっては不完全燃焼だったかもしれないが、議論を市民化するには良い傾向だ。願わくば、前述の問題を改善して議論の軸をもっと明確にして、なんらかのメッセージや結論を出して欲しい。
| 自論自答 | 22:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
本番に強い人、弱い人(本田有明)
評価:
本田 有明
PHP研究所
¥ 756
(2007-05)
読書 不倫と社内恋愛まで、ここ一番に入れますか・・・読書

著者は日本能率協会にも所属していた人材育成コンサルタントであるだけに、さすがにエピソードは豊富だ。「ここ一番」でどんな人が成功(あるいは失敗)するのか、心理面や思考面などから、事例にそって解説している。

ところで、本番以前の試行錯誤や仕込みの積み重ねが、本番での強さを生み出すことも、また真理だろう。そしてこの仕込みや準備は苦痛や苦労を伴うのだが、これを、シチュエーションを問わずにできる人は、そうそういない。今の世の中「ぶっつけ本番」の局面を経験することは珍しくないから、どんな場合でも本番に強いことが一番良いのだが、不得意分野では前段階で挫折しまいがちだ。だからできるだけ多くの本番で成功したければ、まず準備や仕込みを苦痛なくできる分野を増やしていくことが、最低の前提条件だ。そこで手を抜くと、いざ本番でぼろを出すケースが多すぎてしまい、自信喪失になる。

堅苦しい話ばかりではおもしろくない、ということで、ここ一番の事例として、不倫や社内恋愛のケースなども挿入されているが、その部分だけ内容が軽く感じてしまうような違和感を持ってしまったところは、残念だった。
| 書評 | 16:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
墨攻(酒見賢一)
評価:
酒見 賢一
新潮社
¥ 380
(1994-06)
読書 戦略実行コンサルタント 読書

紀元前5世紀ごろ中国に実在したと言われる、思想家集団「墨家」。「非攻」「兼愛」を訴える一方で、強力な軍事スペシャリストで、弱小国を守るなどの活躍をしたといわれている。彼らについては、しかし、文献が豊富に残っていないこともあって不明な部分も多く、本書も架空の設定を含めたフィクションではあるが、強力なリーダーシップと圧倒的な軍事知識、強い信念を持つ主人公の、目的のためには妥協を一切許さず、ただただ集団の防衛というミッションのためのみに、寝食を忘れて仕事に没頭する当時のプロフェショナルの凄まじさは、それだけでも一読の価値がある。

読書から何を学べるか、ということについてはそれが事実であるかどうかによって影響される必要性は、必ずしもない。本書の主人公のような、「戦略実行コンサルタント」(しかも無償!)が2500年も前に存在した(かもしれない)ということさえ想像できれば、これほど勉強になる事例もない。要は、いかにポイントを学べるか、いかに応用できるかを問われているかだと思って読めば、いくらでも吸収できる。映画を見た人にも、見逃してしまった人にも、お勧めだ。
| 書評 | 23:17 | comments(0) | trackbacks(1) |
Webサイトを進化させるWeb2.0サービス実践ガイド(アイティティ)
読書 「Web 2.0」の曖昧さから一線を画した現実的なノウハウ集 読書

「Web 2.0」という言葉が世の中に現れ始めてからしばらく経つが、その実態どころか定義すらはっきりしていない。そんな不確実・不安定な状況にもかかわらず、いや、だからこそ、「Web 2.0」に関した書籍や雑誌記事、セミナーなどをいたるところで目にすることになり、それぞれで活発な情報発信がなされている。

まさにWeb 2.0ブームだが、ブームにあっては玉石混交の状態になることは、世の必定だ。しかしそんな中本書は、「Web 2.0」の曖昧さからは一線を画し、現実に有用なノウハウを提供することに専念している。フィードや、写真や動画共有ツールのPicasaやFlickr、YouTubeなど、最新ツールの活用方法を、タイトルどおり実践的に解説している。

ブログ黎明期から書き続けているアルファ・ブロガーでなくても、ブログをある程度書き慣れている人ならば、本書を有効に使えるだろう。図や写真が豊富でわかりやすいし、説明も丁寧に書かれている。もちろんテクニカルな部分は自分で試しながら読みすすめる必要はあるので、一気に読んでわかるほど簡単ではないが、差別化された自分のブログのイメージを思い浮かべながら、好きなところから試してみればよいだろう。
| 書評 | 17:37 | comments(0) | trackbacks(0) |


bk1書評の鉄人 No. 81 Amazon Best 1000 Reviewer
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