Read the Leaders!

リーダーシップと人材育成の研究と実践を追求する、
「人を育てる」ための書評と世評ブログ。(readtheleaders.com)
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できる会社の社是・社訓(千野信浩)
読書 物語性も高い 読書

社是・社訓とひとことにいっても、長いものや短いもの、古式豊か?で厳格な調子なもの、カタカナや英語交じりの現代的なもの等いろいろある。そのそれぞれに経営者の想いが織り込まれている。

著者が週刊ダイヤモンドの記者であるということもあり、個々の社是・社訓にまつわる背景説明やエピソードなどが、物語性高く書かれている。単なるビジョンの羅列と通り一遍の解説で終わっていないところが、良い。

もちろん社是や社訓、ビジョンやミッションステートメントがあれば会社の成長や発展が約束されるわけではないし、本書にでも語られているとおり、破綻したかつての有名企業にも立派な社是社訓があった。

肝心なことはどういう会社や組織でありたいかという普遍的な自問を会社自体がし続けること、そして、それが実際の組織運営の中で実践されているか、ということだ。それは全くあたりまえだが、そうそう簡単ではない、組織経営の永遠の課題なのだ。
| 書評 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(1) |
労働ダンピング―雇用の多様化の果てに(中野麻美)
読書 労働は商品ではない 読書

本書は、非正規雇用の賃金格差に代表される雇用問題を「労働ダンピング」と呼んで、非常に幅広い視点から問題に斬り込んでいる。重く堅い内容だが、ダンピングの実態、実例を数多く紹介しているので、身の回りの労働事情や職場事情に当てはめながら読めば、専門知識を持たなくても、労働市場で何が起きどこへ向かおうとしているのかの大枠を捉えることは、十分可能だろう。

制度面や雇用慣行などマクロな話が主体で、現場で出来る具体策が数多く示されているわけではないが、多様性の時代の働き方と、その金銭的価値すなわち賃金の関係を、構造的に考えてみることを教えてくれる。そして最終章で解決の方向性を示している。そのひとつ、そしておそらくもっとも本質的な主張は、労働は商品ではない、という点だろう。

雇用形態の原則は無期限・直接雇用という立場にまずは立ち戻った上で、法制度や雇用慣行、さらには経営戦略まで見直す覚悟が、社会全体に必要だろう。そのロードマップが描かれなくてはならない。
| 書評 | 13:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
四字熟語ひとくち話(岩波書店辞典編集部)
読書 究極のキャッチコピー 読書

四字熟語の面白さは短い言葉で奥深い内容を表現できること。マーケティングの視点で言えば究極のキャッチコピーだ。本書は岩波書店辞典編集部という、一見お堅い人たちが、しかし、以外とくだけた感じでわかりやすく説明している。辞書での定義とのギャップを調べても面白いかもしれない。

「これも四字熟語?」という例を入れているところも良い。厳密な定義より、漢字四文字で意味をなしていることを重視しているのだ。そのあたりが実用的で良い。「一石二鳥」など中国や日本の古典的熟語でない例も含んでくれている。

そもそも柔軟性の高い日本語は、組み合わせが自由自在(ちなみに自○自○の四字熟語は多い)の漢字というツールを持って、そのパワーを最大限に生かしながら、進化していくことを再認識させてくれた。
| 書評 | 08:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
本番に強い人、弱い人(本田有明)
評価:
本田 有明
PHP研究所
¥ 756
(2007-05)
読書 不倫と社内恋愛まで、ここ一番に入れますか・・・読書

著者は日本能率協会にも所属していた人材育成コンサルタントであるだけに、さすがにエピソードは豊富だ。「ここ一番」でどんな人が成功(あるいは失敗)するのか、心理面や思考面などから、事例にそって解説している。

ところで、本番以前の試行錯誤や仕込みの積み重ねが、本番での強さを生み出すことも、また真理だろう。そしてこの仕込みや準備は苦痛や苦労を伴うのだが、これを、シチュエーションを問わずにできる人は、そうそういない。今の世の中「ぶっつけ本番」の局面を経験することは珍しくないから、どんな場合でも本番に強いことが一番良いのだが、不得意分野では前段階で挫折しまいがちだ。だからできるだけ多くの本番で成功したければ、まず準備や仕込みを苦痛なくできる分野を増やしていくことが、最低の前提条件だ。そこで手を抜くと、いざ本番でぼろを出すケースが多すぎてしまい、自信喪失になる。

堅苦しい話ばかりではおもしろくない、ということで、ここ一番の事例として、不倫や社内恋愛のケースなども挿入されているが、その部分だけ内容が軽く感じてしまうような違和感を持ってしまったところは、残念だった。
| 書評 | 16:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
墨攻(酒見賢一)
評価:
酒見 賢一
新潮社
¥ 380
(1994-06)
読書 戦略実行コンサルタント 読書

紀元前5世紀ごろ中国に実在したと言われる、思想家集団「墨家」。「非攻」「兼愛」を訴える一方で、強力な軍事スペシャリストで、弱小国を守るなどの活躍をしたといわれている。彼らについては、しかし、文献が豊富に残っていないこともあって不明な部分も多く、本書も架空の設定を含めたフィクションではあるが、強力なリーダーシップと圧倒的な軍事知識、強い信念を持つ主人公の、目的のためには妥協を一切許さず、ただただ集団の防衛というミッションのためのみに、寝食を忘れて仕事に没頭する当時のプロフェショナルの凄まじさは、それだけでも一読の価値がある。

読書から何を学べるか、ということについてはそれが事実であるかどうかによって影響される必要性は、必ずしもない。本書の主人公のような、「戦略実行コンサルタント」(しかも無償!)が2500年も前に存在した(かもしれない)ということさえ想像できれば、これほど勉強になる事例もない。要は、いかにポイントを学べるか、いかに応用できるかを問われているかだと思って読めば、いくらでも吸収できる。映画を見た人にも、見逃してしまった人にも、お勧めだ。
| 書評 | 23:17 | comments(0) | trackbacks(1) |
Webサイトを進化させるWeb2.0サービス実践ガイド(アイティティ)
読書 「Web 2.0」の曖昧さから一線を画した現実的なノウハウ集 読書

「Web 2.0」という言葉が世の中に現れ始めてからしばらく経つが、その実態どころか定義すらはっきりしていない。そんな不確実・不安定な状況にもかかわらず、いや、だからこそ、「Web 2.0」に関した書籍や雑誌記事、セミナーなどをいたるところで目にすることになり、それぞれで活発な情報発信がなされている。

まさにWeb 2.0ブームだが、ブームにあっては玉石混交の状態になることは、世の必定だ。しかしそんな中本書は、「Web 2.0」の曖昧さからは一線を画し、現実に有用なノウハウを提供することに専念している。フィードや、写真や動画共有ツールのPicasaやFlickr、YouTubeなど、最新ツールの活用方法を、タイトルどおり実践的に解説している。

ブログ黎明期から書き続けているアルファ・ブロガーでなくても、ブログをある程度書き慣れている人ならば、本書を有効に使えるだろう。図や写真が豊富でわかりやすいし、説明も丁寧に書かれている。もちろんテクニカルな部分は自分で試しながら読みすすめる必要はあるので、一気に読んでわかるほど簡単ではないが、差別化された自分のブログのイメージを思い浮かべながら、好きなところから試してみればよいだろう。
| 書評 | 17:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
行動経済学 経済は「感情」で動いている(友野 典男)
読書 新書にするなら、もう少しこなれた解説にしてください 読書

難解。まだ新しい(とはいえ30年は経っているそうだが)学問で、近年ノーベル賞受賞者も出すなど、これからの政治経済界に貢献することが期待される行動経済学は、標準的な経済理論に比べて、人の心の働きに重きを置いているという。そんな新理論を多くの人に親しんでもらおうという企画なのかもしれないが、一般ビジネスピープルが読んで、「あぁ、なるほど」とすっきり腹に落ちる内容かと言うと、残念ながらそんなに甘くは無い。新書版にするなら、もう少しやさしく解説して欲しかった。

ただ、随所に盛り込まれているさまざまな経済実験事例や、心理学的理論は、頭の体操と言っては著者に失礼かもしれないが、消費者心理に多かれ少なかれ依存する大衆経済の世界で働く多くのサラリーマンにとっては、大いに参考になるだろう。

お金というモンスターを発明してしまっておいて、自らの経済活動を後付けで解説せざるを得ない、自分勝手な人類の永遠のテーマである経済学が、この行動経済学によってブレークスルーする日は、いつか来るということだろう、などともっともらしい書評をしても、結局はよくわからんことを白状しておく。
| 書評 | 23:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
3時間台で完走するマラソン まずはウォーキングから(金哲彦)
読書 目標ができると、人間、変われます 読書

人生の折り返し点を過ぎてから、何を思ったかある日突然走り始め、それ以来マラソンにはまってしまった。最初は500メートルも走ったら息切れしていたのに、それが1キロになり、1キロが2キロ、5キロ、10キロになり、ハーフマラソンまでは走れるようになった。

そうして色気が出ると、やれフォームだ、走行距離だ、といろいろ気になり始める。そんなときに本書を手にとって見たが、素人にもわかりやすく、ランニングの解説をしてくれている本だと言うことがわかった。書店で何度も目にしていたのに、本読むだけで走れるわけない、と思ってなかなか購入しなかったことを、後悔してしまったのである。

目標が出来ると人間変われるものだ。いまや生活の一大テーマになりつつある、マラソン。サブフォーも夢ではなくなってきた。
| 書評 | 22:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
少数精鋭の組織論(斉須 政雄)
評価:
斉須 政雄
幻冬舎
¥ 756
(2007-03)
読書 本物の味わいです。ボナプティ! 読書

「少数精鋭の組織論」というタイトルだが、「使える人材だけ集めて、勝てるチームを作れ」などという近視眼的メッセージでは、決してない。規模や世間体、流行に惑わされず、本質を追求しなさいという、玄人好みのプロフェッショナルサービス組織論なのだ。

料理の真理を求めてフランスに渡った著者だが、わかったことは、他人の真理は自分の真理ではなく、真理は自分で決めることだったという。「現役料理人には、時代のニーズに溶けこんで自分を変形させてゆく順応性が不可欠」と言って、常に向上心を忘れていないのだ。さらに、「本質を順守しているかどうか。優先順位は何か。それに即して力を注いでいるのか。そちらの評価軸の方が、外見よりもよほど本質を雄弁に語ってくれる」といって、マスコミに持ち上げられる有名店になることから一線を画している姿勢も、プロフェッショナリズムを感じさせる。

結局のところ本書のテーマは、「自分も含めての組織論」といえるだろう。リーダーとフォロワーという構造を意識せず、自分も部下から学び成長することで組織が強くなることを重視しているのだ。「支えがあるから料理長でいられる」「先輩は教える行為からさえ学んでいる(中略)後輩の存在も尊重すれば学べる余白はまだある」等、数多くの、しかも、押し付けがましくない名言が、随所にちりばめられている。

料理についての話がふんだんに出てくるので、グルメの人には「美味しく読む」楽しみも加わるだろうが、そうでなくても組織運営に少しでも関わったことのある人なら、本物の味わいをご賞味いただけるだろう。ボナプティ!
| 書評 | 10:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
bk1 書評の鉄人列伝(第68回)に掲載されました
書評の鉄人列伝 第68回

bk1書評の鉄人列伝(第68回)に掲載されました。
| 書評 | 15:18 | comments(0) | trackbacks(0) |


bk1書評の鉄人 No. 81 Amazon Best 1000 Reviewer
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